日本の首都圏のように、過密した地域でも使いやすいボディサイズに、悪路での走破性の良さもプラスした、BMWが提唱する新しいカテゴリーのSUV(BMWではSAVと呼びますね)のX3。初代で成功を収めた事もあり、キープコンセプトながらBMWの新時代デザインのテイストを兼ね備えたF25系となります。こちらのF25系もモデル末期まで人気があったこともあり、現行モデルのG01系でも見事なまでにキープコンセプトとなっている事から、F25系でも古さを感じさせないスタイリングが魅力的ですね。 今回ロッソカーズのラインナップに加わった1台は、いわゆるLCIモデルと呼ばれる後期モデル。LCIモデルではヘッドライト、キドニーグリル、フロントバンパーのデザインが変更され、従来のさっぱり目つきの顔立ちが、ヘッドライトとキドニーグリルがつながった、グッと力強くリデザインされています。また、モデル中盤から搭載されるクリーンディーゼルエンジン搭載の20dで、BMWを選ぶ上で欠かす事の出来ないグレードの、Mスポーツ・パッケージとなります。 Mスポーツの人気が高い理由は、やはりルックスの良さでしょう。精悍なエアロ形状のフロント&リアバンパーは、BMWのスタイリングの良さに、さらに磨きをかけています。BMWに限らずヨーロッパ車は質実剛健な部分も多く、バンパーやフェンダー部分には未塗装のプラスチックが使用されていたりするもの、Mスポーツではボディ同色で一体感を高め、グッとスタイリッシュになっています。一体感のあるダイレクトルーフレールやサイドウインドウのピラーは光沢のあるハイグロス・シャドウラインも精悍でいいですね。絶妙なセッティングの、Mスポーツ専用サスペンションに組み合わせるのは、オプションの19インチサイズのタイヤ&アルミホイール。フロントとリアでサイズが異なるのも、Mスポーツならではのきめ細かいこだわりと言えますね。 いくらスポーティネスを売りにしているとは言え、装備に不満があってはプレミアムブランドとしては失格。その点もご心配なく。欲しい装備はほとんど揃っていると思っていただいて結構です。たとえばキーを持ち歩いていれば、ドアロック&アンロックや、エンジンのスタート&ストップが可能なコンフォートアクセス、純正で装着されるHDDナビゲーションには、AM/FMラジオチューナーとCDはもちろん、CD音源を録音できるミュージックサーバーと、フルセグの地上デジタルチューナー、DVDプレーヤー、スマートフォンやMP3プレーヤーの音源をクリアな音質でお楽しみ頂けるAUXジャック、Bluetoothはお手持ちのスマートフォンとペアリングしておけばハンズフリー通話が可能。バックカメラと、前後のバンパーに内蔵された障害物センサーのPDC(パーク・ディスタンス・コントロール)により、苦手な車庫入れや、狭い場所での切り返しも楽に行えますね。インテリアの各部には、ナイトドライブを美しく演出してくれる、間接照明のアンビエントライトがアンバーにやさしく照らしてくれ、気分によってアンバーからホワイトに変更が可能です。 先にもお伝えしたとおりに、こちらの車両はディーゼルエンジン。ディーゼルエンジンと言うと、東京都知事のあのパフォーマンスのせいもあり、日本ではネガティブな印象をお持ちの方も多いでしょう。ただでさえ乗用ディーゼル車が少ない日本では、商用車のエンジンをそのまま搭載しているようなお粗末な車が多かったせいもあり、うるさく、振動が多く、遅く、そして黒煙ばっかり吐き出すイメージが定着しているかもしれませんね。しかし世界的な基準で見ると、燃費が良くて、トルクフルなおかげで街中から高速道路までストレスなく乗れて、CO2削減に大きな効果があるという、ポジティブな意見が多いエンジン。とくにヨーロッパでは、もはやガソリンエンジンよりもランクが上で、「地球環境を考えているクレバーな人がチョイスする車」というステイタス性を持っています。事実、BMWやミニのディーゼルエンジン搭載車を試乗した方たちは、次の購入の候補のひとつに入れたい人や、抵抗なく購入したという方がほとんど。それも若い方であればあるほど、ディーゼルエンジンを選ぶという統計が出ています。 実際にディーゼルエンジンがどれだけ魅力的かと言うのを文章でご理解いただくのは難しいですが、直列4気筒2000CCツインパワーターボエンジンは、パワーは184馬力と控えめですが、車がゼロスタートする時に必要なトルクは38.7キロと、一昔前のガソリンV型8気筒4000CCに匹敵するほどの太いトルクを持っています。それも低回転からモリモリと発生するトルクのおかげで、スタート&ストップが多い首都圏では市街地で乗りやすく、トルクがあればあるほど疲れないと言われる高速域でも、その実力をいかんなく発揮してくれます。振動はガソリン直4エンジンと同じくらいで、騒音はアイドリング時に車外で耳を澄ますと少しカラカラ音が大きいかな?と言う程度。深夜や早朝の住宅街で気を遣うレベルではないでしょう。必要にして十分、いや、十分以上と言えるでしょう。そして大幅に燃費が良く、税制面でも嬉しい2000CCの排気量となりますから、積極的に選びたくなってしまうエンジンですね。組み合わされるオートマチックは、多段の8速となりますから、効率が良く、スパスパとシフトアップしてゆきますが、シフトショックも少なく、今現在この車は何速で走っているのだろう?と疑問に思ってしまうほどにスムーズ。燃費が良いのも嬉しいポイントですね。シフトノブは近年のBMWと同様の電子シフトノブで、素早い操作が可能なスポーツシフトノブを採用しています。また、ステアリングから手を放すこと無く、シフトアップ&ダウンが可能なパドルシフトを装備しています。 特に近年、注目されているのが安全装備。毎日のように痛ましい自動車事故がニュースで報道されますが、こちらの車両にはドライビングアシスタントが装備されます。フロントガラスに装着された、前方をモニタリングするカメラにより、前車接近警告や、必要に応じて自動ブレーキ介入で衝突被害を最小限に軽減。また、一定以上のスピードでは道路の白線をモニタリングして、車線に近づき過ぎた時にステアリングでドライバーに警告を促すレーンデパーチャーウォーニングを装備。BMWファンのみなさんは、一定以上のドライビングスキルをお持ちでしょうから、こういった装備は余計なお世話、なんて方も多いかもしれませんが、今までは散ってしまった命が、こういった装備を装着することにより、ひとつでも多く助かるのであれば、いち車好きとしては、車社会の未来は明るいのではないかと安心できますね。そんな小難しい事を考えなくても、人間はうっかりミスもありますし、平等に歳を取って行きますから、車が助けてくれるのが有難い限りですね。 修復歴は無く、記録簿も完備した車両となります。オプションとしては、本来ではハーフレザーとなるシートマテリアルは、上質な触り心地のネバダレザーシートで、フロント左右シートには、寒い日でも暖かく身体を包み込んでくれるシートヒーターを装備しています。また、本来は18インチサイズのタイヤ&アルミホイールは19インチにインチアップされたBMWオプションで、Mライトアロイホイール・ダブルスポークスタイリング622Mが装着されます。細かい所ですが、インテリアトリムのウッドパネルもオプションで、ファインライン・アンソラジットウッドトリムが装着されます。天然木材を加工した美しい木目が魅力で、Mスポーツ用にダークな渋い色調となる鏡面仕上げのパネルとなります。標準装備ではありますが、クルーズコントロールは前の車のスピードに合わせて、車両が調整してくれる、アクティブクルーズコントロールで、ロングドライブの運転の疲労が大幅に減るのが嬉しいですね。こちらの車両が新車の頃は珍しい装備でしたが、近年の車両ではマストアイテムと言える、電動リアゲートも嬉しい装備。細かい点としては、ウインカー&ワイパーレバーのスイッチが近年のBMWと同様のデザイン&操作クリック感のスイッチが装着されるのもこのモデルからとなります 平成28年07月 000026キロ BMW納車前点検(BMWサービス工場) 平成29年04月 003875キロ 法定1年定期点検(BMWサービス工場) 平成30年04月 007616キロ 法定1年定期点検(BMWサービス工場) 令和01年06月 009800キロ 法定2年定期点検(1回目車検) 令和03年07月 023701キロ 法定2年定期点検(2回目車検) 整備込み/■保証付き ・保証期間:1ヶ月・保証走行距離:3000km (車両価格:289.3万円 / 諸費用:22.1万円) ※支払総額には、車両価格の他、保険料、税金、登録等に伴う費用、リサイクル預託金相当額購入に必要な全ての費用が含まれています 支払い費用は、2024年5月現在、県内登録(届出)で店頭納車の場合の価格です。お客様のご要望に基づくオプション等の費用は別途申し受けます。